放射能測定結果

 

森の測定室 滑川 さんに依頼して以下の食品等を測定していただきました。

以前瀬戸内測定所で測定していただいたシシ肉とともに掲載します。


 土壌に関しては普段子供さんが良く行く場所の、水が最終的に集まるような場所をサンプリングしました。当センターとして客観的な立場で掲載するために、測定室からのコメントとデーターをそのまま引用したいと思います。

 

 

「いまここ様

 

 

 

このたびは、遠い地より私ども測定室のサポート会員に登録していただき、感謝申し上げます。

 

大変お待たせして申し訳ありません。

 

送っていただいた7検体の測定結果が出ましたので、とりいそぎメールにてお知らせいたします。

 

 

 

測定結果表は後日、封筒にて郵送いたします。

 

 

 

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【資料情報】小豆

 

【測定時間】 3600

 

【結果】不検出

 

【検出下限値】

 

            Cs137   3.10Bq/kg

 

            Cs134   2.85 Bq/kg

 

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【資料情報】エゴマ

 

【測定時間】 1800

 

【結果】 不検出

 

【検出下限値】

 

            Cs137    7.72Bq/kg

 

            Cs134    2.03Bq/kg

 

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【資料情報】そば粉

 

【測定時間】 8556

 

【結果】 不検出

 

【検出下限値】

 

            Cs137    2.83Bq/kg

 

            Cs134    2.58Bq/kg

 

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【資料情報】大豆

 

【測定時間】 52615

 

【結果】不検出

 

【検出下限値】

 

            Cs137    1.25Bq/kg

 

            Cs134    1.14Bq/kg

 

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【資料情報】 干ししいたけ(水戻し)

 

【測定時間】 18000

 

【結果】不検出

 

【検出下限値】

 

            Cs137    1.94Bq/kg

 

            Cs134    1.77Bq/kg

 

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【資料情報】木灰

 

【測定時間】 7200

 

【結果】 140±22 Bq/kg

 

            Cs137    39.8±11.6Bq/kg

 

            Cs134    99.9±20.0Bq/kg

 

【検出下限値】

 

            Cs137    3.02Bq/kg

 

            Cs134    2.75Bq/kg

 

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【資料情報】土壌

 

【測定時間】 1362

 

【結果】 27.1±6.19 Bq/kg

 

            Cs137    6.55±3.51Bq/kg

 

            Cs134    20.5±5.1Bq/kg

 

【検出下限値】

 

            Cs137    2.93Bq/kg

 

            Cs134    2.68Bq/kg

 

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※当測定室の基本方針として、30分スクリーニングで数値がまったく残らなかった場合は、その後延長かけても出てこないため、それで打ち切ります。

 

何らかの数値が いずれかのセシウムに残った場合、延長をかけ、Cs134137に分離されるかを見ます。

 

 

 

いまここさんの7検体中、私どもの測定方法によりますと、食品に関しては、すべて検出下限値以下、不検出となりました。

 

 

 

ところが、ややこしいのが木灰と土壌でした。

 

自然核種がたくさん出てきて、数値としては上記のような値が出ましたが、スペクトル解析結果をみますと、木灰にCs137が出てきた以外は、みな誤検出とみてよいかと思います。

 

福島由来のものとは考えにくいので、おそらく過去の産物ではないかと考えられます。

 

 

 

土壌も数値は信用に値しないものと思います。

 

 

 

シンチレーションで西日本の土壌や灰を測定することは難しいとは聞いておりました。

 

 

 

今回それを実感いたしました。

 

勉強させていただきました。

 

こちらでは、いまだ土壌や灰は、確実に福島由来のスペクトルが出ます。

 

 

 

結果表をみて、また何か疑問点などございましたら、メールなりお電話なりくださいませ。

 

 

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

それでは、よいお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

森の測定室 滑川

 

「森の測定室 滑川」追可のコメント

 

 

「いまここ様

 

お世話になっております。

 

埼玉県の森の測定室 滑川 です。

 

結果表に出るCs134の微量な数値について、説明せよとのこと。

 

 

お手元に<干ししいたけ>の結果表がありますか?

 

 

それをもとに、ざっくりとご説明させていただきます。

 

 

セシウム合算値としては「不検出」です。

 

しかし、Cs134 に「1.74」という数値が出ています。

 

検出下限値以下ですが、ちょっといやな感じがします。

 

私も最初は納得できなかったので、この「いやな感じ」はとてもよく理解できます。

 

 

 

これは、私たち市民放射能測定所の測定員を悩ます、シンチレーション式の欠点?特徴?なのです。

 

ゲルマニウム半導体を使った検出機ですと、このようなことはありません。

 

(ゲルマ、欲しい!)

 

 

「ああ、これは誤検出ですね~」

 

 

なんて説明しますが、「誤検出」という言葉も聞き慣れないですよね。

 

 

 

どうして意味のない数字が出てしまうのか、といいますと…。

 

 

 

大きく分けて、二つの理由があります。

 

 

 

一つは私たちの使っている検出機の中には、NaI(ヨウカナトリウム)という物質の結晶が入っている、のだそうです(見たことないのですが)

 

NaIという物質は、そこにガンマ線が通ると、微弱な光に変えるという特質を持っている、のだそうです。(以下「のだそうです」を省略)

 

その微弱な光のエネルギーは、放射性物質の核種によって値が決まっていることがわかっています。

 

その特徴を利用して、「これはセシウム134ね」とか「カリウム40ね」とか判定しているのです。

 

 

 

ところが、やっかいなことに、エネルギー値がとても近いところに、2つの核種がガンマ線を放出する場合があります。

 

 

 

セシウム134 の隣に ビスマス214 という自然由来の核種がいたり。

 

 

 

そこで、各測定機開発者たちは、いろいろ工夫して分離するソフトを考えているわけです。

 

 

 

しかし、どうかすると自然由来のものをセシウム134 として数えてしまうこともままあるので、そんなときには、今回の福島原発事故によって放出された セシウム137 とセシウム134 の比率と、各半減期の理論上の値を計算して、測定者は 誤検出かどうか、を見分けるわけです。

 

 

 

もう一つの理由は、「コンプトン散乱」というものです。

 

ある核種のエネルギー値に高い値がカウントされると、検出機内で光子が散乱し、その値より低いエネルギー値全体に影響して、本当は「ない」のにあたかも「ある」ように数値が出てしまう、というやっかいな現象があるのです。

 

 

 

微量な放射能測定は、ぴぴっと決まるものではなく、地道に放出されるガンマ線を長時間測定する作業になります。

 

 

 

セシウムのどちらかに微妙な数値が出てしまったときには、測定時間を長く延長して、セシウム137 と134 に分離するかどうかを確かめることになります。

 

 

 

この干ししいたけの場合、セシウム134のみが検出下限値以下で出てきています。

 

福島由来のセシウムは、134 が出た場合は、137も必ずセットで出ることになっています。

 

 

 

2つのセシウムは、爆発当時に同量が放出されました。

 

しかし2つのセシウムは半減期が違います。

 

137は約30年。

 

134は約2年。

 

その関係で、セシウムが存在するときには、137のほうが多く検出されます。

 

134のみということは理論上ありえません。

 

 

 

そんなことから、この干ししいたけの値は、「誤検出」という判断になります。

 

 

 

おわかりいただけたでしょうか?

 

 

 

また不明な点はお問い合わせください。

 

 

 

 

 

 

森の測定室 滑川